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組み合わせ

予選リーグ

決勝トーナメント

オフィシャルの組み合わせ表は[こちら]

Index

決勝 常盤木 vs 聖和 [更新:6/5]

第3シード決定戦 明成 vs 仙台育英 [更新:6/5]

準決勝 仙台育英 vs 聖和 [更新:6/3]

準決勝 常盤木 vs 明成 [更新:6/3]

トーナメント1回戦 合同 vs 聖和 [更新:6/2]

トーナメント1回戦 仙台育英 vs 東北生文 [更新:6/2]

トーナメント1回戦 明成 vs 宮城第一 [更新:6/2]

トーナメント1回戦 常盤木 vs ウルスラ [更新:6/2]

グループリーグ結果とトーナメント組み合わせ [更新:5/29]

グループリーグ 3日目 合同 vs 東北生文 [更新:5/28]

グループリーグ 3日目 ウルスラ vs 明成 [更新:5/28]

グループリーグ 2日目 合同 vs 明成 [更新:5/27]

グループリーグ 2日目 東北生文 vs ウルスラ [更新:5/27]

グループリーグ 1日目 東北生文 vs 明成 [更新:5/27]

グループリーグ 1日目 合同 vs ウルスラ [更新:5/27]

展望など [更新:5/17]

決勝 常盤木 vs 聖和

キックオフ直後、聖和が一旦は攻め込むものの、奪われてから、凄まじい圧力で押し戻される。どんなに足を出しても身体を当てても、圧されてしまい、ようやくゴールラインに逃げて、常盤木のCK。これが圧巻で、必見で、は?って感じの直接ゴール。開始何分かわからないけど、かなり早い。

聖和はなかなか落ち着けず、深いところでとったFKを横に流すも、勢いが弱くかっさらわれてピンチになるなど動揺が続く。そして、15分に常盤木2点目。これまた豪快にゴール逆に蹴り込む強さを見せつける。

その後は常盤木の圧力も弱まり、膠着状態が続く。それでも、聖和が攻めに出て、ボールを奪った跡の常盤木の攻撃は強いの一言。ただ、聖和もどうにか止めてるし、また、前に出られるようになった。

後半は、攻める聖和に守る常盤木、奪ったら常盤木の強烈カウンター、でも聖和も守る、といった、ここだけ見れば同等の戦いを繰り広げ、お互いノーゴール。常磐木が東北大会に進むことが決まった。

常盤木 2-0 聖和

第3シード決定戦 明成 vs 仙台育英

列車の遅れで、前半10分を過ぎたあたりから観戦。また、日差しが強かったので、前半終了してから日陰のあるゴール裏に移動。だから、上から見てるのと違い、ピッチレベルでの感想となります。

まず、会場到着して観戦し始めた途端、育英が先制。その後の印象としては、全体的に、育英の強さが目立つ展開。明成は各ポジションに1人は強さ、うまさを見せる選手がいるものの、総合的には育英の方が強い。前半はさらに育英の2つ目のゴールが決まった。

弱さというのは、ハイボールに対して育英の選手に競り合いにいかない場合が時々あって、寄せるとか体を当てるぐらいはしないとな、ということ。ただ、ゴール裏に降りてきてから見ると、上で見ていたのと違い、それぞれの選手がぎりぎりの戦いをしているのが感じられるので、木陰で見てるだけのやつがそんなに厳しく言えることでもないんだけど。。

それから、ロングボールを入れるのはいいのだけど、どうしても、GKが処理できるエリアに出してることが多い。もう少し外しておけば、先につながる可能性があるので、そこは徹底していきたいところ。攻められてる時に、単純に逆サイドのコーナーポストに蹴っておくだけでも、戻ってくるまでそこそこ時間がかかるので、チームを落ち着かせることができる。GKの前に蹴っていては、すぐに大きく蹴り返されてしまう。

後半も育英が1ゴール。明成、ピンチはまだまだあったけど、必死の守りでそれ以上のゴールを許さず。明成は新人戦のベスト4陥落から復帰したところなので、これからもっと良くなるだろうし、今大会についてはまずまずと言っていいと思う。1年生は、これから強さを身に着けていくだろうし。育英は精度を高めることかな。生文戦であそこまでスコア的に苦戦したのは、シュートが外れ過ぎたことだと思う。

明成 0-3 仙台育英

準決勝 仙台育英 vs 聖和

聖和は、安全に、大きめな展開から入る。最終ラインから最前線へのロングボールもちらほら。そして、これは、それなりに効果的。10分経たずに、聖和が先制。

続けて5分後に追加点。育英も前に出ることはできるが、聖和の守備の出足が速く、かつ複数で奪いに来るしで、なかなかシュートまで行けない。

聖和は相手FWへのプレゼントパスから、前に出ていたGKを越えるシュートを受けるが、枠を外れ事なきを得る。前半は聖和の2点リードで終了。

後半開始からも、聖和の優勢。3点目を挙げる。

そこから、なぜか聖和の足が止まったというのか、状況は育英に傾く。聖和は止めても、次がつながらず、前線に当ててもサポートが遅く、また攻め込まれてしまう。後半25分には、とうとう育英がクロスに足で合わせゴールネットを揺らす。しかし、オフサイドの判定。膠着状況が続き、少し、聖和が押し返してきて、とうとう、パスとドリブル突破から4点目。

スコアは聖和の完勝だろうが、妙に変な時間帯が存在し、育英も一つ一つをもう少し正確にプレーできていれば、もっと違った展開もありえた。無人のゴールを狙ったシュート、オフサイドになったがネットを揺らしたシュートは、ちょっとの違いでゴールになっていただろうと思う。

仙台育英 0-4 聖和

準決勝 常盤木 vs 明成

新人戦の屈辱から、ベスト4の座を取り戻した明成。そして、去年は県大会準優勝、東北大会優勝、全国大会1回戦突破となった高校総体。調子を取り戻してきたとはいえ、女王常盤木とどこまで対峙できるかポイント。

序盤、お互いにやり合う中で、先にチャンスを掴んだのは明成。ペナルティエリア外からのFKはゴールならず。続けて常磐木がCKを獲得。これも明成が守る。そこから、徐々に常磐木が押し込む展開に。

10分ごろに、常磐木がゴール前で強烈シュート。GKが手を伸ばすが弾ききれず、ボールがネットを突き刺す。常磐木が先制。

その後も失点し、前半は2-0で折り返し。

後半も、ほとんど常磐木が支配する。明成は#2を中心によく守っていて、対人守備では負けてない場面も多いのだが、全体としては少し弱い印象で、どこかしらから抜け出されてしまう。攻撃についても、#10が速くて、チャンスができそうでできないというもどかしい状況が続く。そんな中、長いクロスに相手DFより先に足を伸ばして強いシュートを放つが、枠外へ。これが最大のチャンスだった。

常盤木は、ゴールを重ねる。5点目は、ボールを追い、2人のDFに挟まれながらも抜け出し、パス。左から入ってきた選手が豪快に決めた。

明成GKは1年生ながら奮闘し、バックパスに対してはきっちり大きく蹴り出し、1対1の場面では粘って粘ってゴールラインに逃げ失点を防いでいた。結果としては、常盤木の完勝だが、明成は出場者に1年生が多くいたと思われるので、次へ向けてまだまだこれからだろう。

常盤木 6-0 明成

トーナメント1回戦 合同 vs 聖和

常盤木vsウルスラと同様、力の差がそのまま出ている対戦となっているが、前半の聖和は5ゴールとやや物足りない。ウルスラは常盤木相手でもラインを高く上げるが、合同はそれほどでもない、という違いはある。

ちょっと心配ななミスもあって、ディフェンスが後ろ向きでキープしてるところでピッチに足が引っかかるような形でボールを奪われ、すぐに奪い返したものの、強豪相手では失点につながる場面。

後半、相手を閉じ込めた状態でゴールを量産したのは良かった。

合同は、今回4校の合同チームということで、練習を合わせるのも大変だったろうけど、これはこれで面白い経験だと思う。毎回、組み合わせが変わるので、継続性のない状況が続くが、どうにか打開したいものではある。正確な状況把握ができないのだけど、高校生になってからサッカーに移ってくる層が薄くなっているならやはり問題だろう。あるいは、これまで高校から始めていた層が、高校まで待たずに中学年代から始めるようになっているのかもしれない。自分の目には単純にサッカー人気の低下と、公立の男女共学化により、女子単独チームを単独で維持できる生徒数が確保できなくなったために思えるけど。

合同 0-16 聖和

トーナメント1回戦 仙台育英 vs 東北生文

仙台育英が序盤から押し込みながらもなかなかゴールできず、ようやく、セットプレー(スコアボードの陰にいてCKかFKか見えなかった)から育英がヘッドで押し込み先制。東北生文は、予選リーグの明成戦では、最初の失点からバタバタと崩れたので心配されたが、この試合では崩れず、丹念にディフェンスを続け、また、密集させてのパス、かわし、パス、落としなどがきれいに決まる場面がちらほら。育英相手にしっかり自分たちのやりたいことを見せてきていた。

そして、縦パスがやや長めになったところを、育英DFが先に追いつきそうになり、両方から挟むような格好で奪う。多分、外側のが選手が先にアタックし、育英の選手が内に向いたところを内側の選手が奪った連携プレー。sこからドリブル、コースを突いたシュート。同点となる。

後半は、育英が何度も攻め込むも、シュートが枠に行かず。枠に行ってもポストだったりGK正面だったり。生文はぎりぎりの守備でしのぎ続けるが、終了間際にとうとう失点。これも一旦はバーにあたり、クリアしようとたが押し込まれた。育英の最終ラインを統率する2番が前に出てチャンスメークをすると空気が変わる。ディフェンスにいるけど多分、一番うまい。

生文は、密集ドリブル、切り返し、ショートパスと、かなり男子聖和に近いイメージになっていた。ほんともうちょっとだった。

仙台育英 2-1 東北生文

トーナメント1回戦 明成 vs 宮城第一

宮一、登録数が17人なので、よもやの部員減少か?!と心配になったが、ゲーム前練習ではユニを着ていないジャージの子が多く、部員不足の推測は間違いのよう。30人はいるみたい。まさか、ジャージの子が全部マネージャーじゃないよね?登録された1年生のフィールド選手3人は先発だったので、1年ではできる選手だけ入れたものと思う。それでいてGKは4人を登録(うち1人は1年生)している。

その宮一、これまでは強豪相手となると結果的かもしれないが、ドン引きの超守備的戦術をとり、奪ったら外へ出す、攻められてる時に、ずるずる下がるといった印象だったが、この試合は違った。前線からプレス、積極的な守備、スペースを狙った長めのボールなど、サッカーらしいサッカーを展開。

高速クロスに競りながらヘッドでクリアとか、縦パスを背後から奪うとか、これまでのドン引きディフェンスが信じられない。そういった戦い方を強豪明成相手にするようになったのかと、万感の思いだ。公立の雄がこの先どこまで行けるのか、楽しみが増えた。

前半、後半とも3失点。計6失点にはなったものの、立派な戦い方をした。昨年、同じ明成を破った新人戦当時よりは点差は広がったが、今回はお互い同数で、引くことなく堂々とした戦いぶりだった。新人戦で大活躍した宮一GKはこの試合でも健在で、手が届くところは、止める、弾く。上を抜きそうなボールも触ってコースを変えバーに当てて凌ぐ、とkろえまた大活躍。パントキックもうまくなってたし、DFに声を掛けて、自分が前に出てセーブするなど、多くの面でさらに良くなっていた。

先発1年生3人の力も大きい。2人は中学サッカー部か、前所属がクラブ名ではない。クラブと部の掛け持ちの場合、クラブ名を出さない場合もあるようなので、事実は不明。

明成は、新人戦に比べて部員も増え、良くなっているものと思うが、宮一が良かった分、良さがよくわからなかった。次の準決勝の戦いぶりでわかるだろう。

明成 6-0 宮城第一

トーナメント1回戦 常盤木 vs ウルスラ

終始、常盤木の攻撃が続く。

そんな中でも、ウルスラは、GKから近くの選手へのスローから、パスが4本ぐらいつながったり。プレスを頑張ってボールを常盤木GKまで戻させたり、キックオフを工夫してたり。予選リーグでも目立っていたGKあ、この試合でも止める、弾く、エリア外でクリアと目立っていた。

一方、トラップ大きくなるところを付け込まれてる。パスが弱い。

残念な事位、GKがエリア外に出てクリアの際、常盤木選手と接触し、膝かどこかを痛めたようで、その後、移動がつらそうで、びっこを引くまでではなかったものの、シュートの準備でサイドステップでポジションをとるのも、違和感があった。でも最後まで頑張った。

どんなに失点を重ねても声をかけ続けるのはウルスラらしい。また、常盤木相手でも、そこまでやるのかというラインの上げ方をし続けるのも、ウルスラ。

常盤木は、ミドルシュートが、強くて正確。ハーフボレーもきちんと正確。貫禄を見せた。

常盤木 41-0 ウルスラ

グループリーグ結果とトーナメント組み合わせ

グループリーグ星取表

トーナメント組み合わせ

オフィシャル情報

こちらです

グループリーグ 3日目 合同 vs 東北生文

初日の結果で序列は決まったようなものだったし、予選最終日は観戦しなくてもいいかなと思ってたんですが、急遽、観ることにしました。暑いし、ネクタイが邪魔だったし、日焼け止めを塗ってなかったのでバックスタンド側の木陰で立ちっぱでしたけど。

対明成戦で、東北生文は、0-7。合同は、0-8。これ、もしかしたら、合同の2位あるんじゃね?って思ったんですよ。

下の写真、なんかみんなで集まってボール回ししてるのかと思うぐらい狭いエリアでやりあってるんですよね。

でまぁ、合同は頑張ってたけど、力は東北生文が上。力というより技術ですね。無理やりで強引な突破やロングボールとかは使わないので、そこまで大差がつかないというだけで、個々の技術は東北生文が上。

それでも、合同は再三、#9(東北高:クラブ出身者ではなさそう)中心にドリブルで仕掛け、押し込む場面もしばしば。それでもシュートまでいかせないわけです。

やはり、ずーーーーーっっと言い続けてるけど、止める蹴る、ができないとどうしようもないです。真ん中(おまけしてゴールポストでもいいけど)からタッチライン辺りまではしっかり両足で蹴れないとつらいよねー。ニアポストに届くCKのイメージ。

戦術眼とかフィジカルとか当たりとかしつこいマークとかいろんな要素はあるんだろうけど、蹴る止めるがとにかく大切。自分の前にこぼれたボールを大きく蹴り出せれば、とっても楽になる。蹴っても、ぼこぼこになったりしてるからすぐに取り戻されて守備に追われるんだから。

4失点で済んだのは偉いけど、ポスト、バーに弾かれたのもあるし、まともなシュートもできなかった。東北生文は生文でどうなの?と思うところはあるけど(好き好きなので他人があれこれ言うことでもないんだけど、こんなのだったらうちの娘は出せないなってなるかも)、高校から始めた選手は、しっかり蹴る練習をどんな戦術的な練習よりも時間をかけるべきです。

とはいっても、一般の(将来もサッカーやってくぞっていう将来設計がない)女子高生はボールを蹴るより楽しいことがいっぱいあるしねー。足が太くなるのやだーってことなら、まーそうだろーなーって思うし。

今回の合同チームも、実績のある東北の監督さんが、試合前にGKの練習をみてたりして、たくさんいい効果があると思うんで、単独で出られないという残念な点もある一方で、高校の枠を離れた交流については、悪くないなと思ってます。

合同 0-4 東北生文

グループリーグ 3日目 ウルスラ vs 明成

観戦していません。

結果のみ。

ウルスラ 0-13 明成

グループリーグ 2日目 合同 vs 明成

衝撃の東北高校ホームユニ、白紺。ここでこれを見ることになるとは。。謎の12番も10番になりましたよ、詳しくはここでは書かないので別のところで読んでください。

明成はいつも通りのシンプルな攻撃、合同はそれをどう跳ね返すか。懸命なディフェンスは東北高を彷彿とさせます。ユニのせいかも知れないけど。

前半は明成が圧倒してるようで、でも、合同も頑張って守る感じ。ユニがユニだけに、数年前だと、因縁の対決みたいなところもあったので、そっちの思い出が蘇ります。前半は、明成が4ゴール。

後半も、同じ展開にになるわけですが、それでも、ここという場面では前に出る、ドリブルで仕掛ける、でも止められる、という、そうだよなーこれは東北高校じゃないんだし、っていうどうしても東北高と結びつけてしまう、そんな感想です。

後半も4ゴールを奪った明成。普通に考えたら、2試合で得失点差が+15、最終日も余裕があるし、予選リーグにいることがおかしいチームだしね。

合同 0-8 明成

グループリーグ 2日目 東北生文 vs ウルスラ

ウルスラはホームユニの赤。

序盤から東北生文が支配してるように見えるけど、ウルスラはしつこくしつこくディフェンスし、複数で囲むことで相手のドリブルを遅らせる。

でも、地力に勝る生文がゴールを重ねる。ウルスラGKは、昨日と同様に裏のスペースをケアし、至近距離でのシュートを止め、接触を恐れず相手のボールに突っ込み、すごい活躍です。この先も続けて欲しいものです。パントキックもいいし、ゴールキックは難ありだけど、大きく蹴るふりをして、相手を下がらせ、逆の深い位置のフリーの選手に力強いスローをしたり、しっかり戦術的な考え方をしてプレーしてました。チームが前に出た時に、ベンチからもっと前にポジションをとれ!との指示に、陣形を狭めたほうが良いかどうかっていう質問で返してるところなんて、わからないことへの追求心が強く、その場で確認する。

後半も、状況は変わらず。ウルスラはボールを相手陣内に持っていけた時は、とにかくラインを上げる。だから裏が空くので取られると大変だけど、頑張って戻るし、GKが頑張る。

そして、生文も楽勝ではあるけど、とにかく自分たちのやりたいことにこだわって、ベンチからもあれやこれやと指示が飛び、結構なプレッシャーがかかる。

そして、ウルスラは、今日もキャプテンの挨拶が胸を打ちましたね。動画を撮ったんだけど、ちょっと会場の作りの都合で遠かったんだよね。聴こえるかどうかわからないけど、どっかで紹介したいです。

東北生文 9-0 ウルスラ

グループリーグ 1日目 東北生文 vs 明成

グループを1位で抜けるか2位になるかで雲泥の差が生じている宮城県大会。1位なら相手は宮城第一。2位なら仙台育英が相手。実力的には、1位であれば、そのまま宮城第一を倒してのベスト4が見えてくる。3位、4位はまずノーチャンスだが、それでも、グループ予選で3試合、トーナメントで1試合できるのだから、面白い環境になったものです。

そういった状況で、どちらもクラブ出身者を揃え、ベスト4入りを狙う両チームのため、均衡した戦いを予想してたんですけど、結果は一方的だった。

開始10分足らずで、明成が先制。裏のスペースに出したボールにFWが追い付き、シュートを放つ。GKが反応したものの弾ききれず。

そして、立て続けに、2点目、3点目。1点目のツイートをしている最中だった。

2点目もやはり裏へのロングボール。GKが引き出されたところに、ヘディングで合わせて、とんとんとんと無人のゴールへ吸い込まれた。3点目は攻め込んでからのペナ角右からきれいなGK越えループ気味シュート。

明成はシンプルに効率的な攻めを見せる。対する生文はとにかく大きく蹴り出すことをせず、つなごうとする。明成の寄せが速いため、何度も切り返して、どうにかパスするが、それがどんどん繋がっていくわけではない。

後半も明成は順当にゴールを重ねていく。ペナエリア内でのバックパスが弱くなったところを、奪い、仕掛けてGKが身体で防ぎ、ホイッスル。PKとなり、4点目。終わってみれば7ゴールで、明成が圧勝した。

戦前はここまで差が広がるとは全く思ってなかったので、ちょっとした驚きです。

生文は、クラブ出身者を揃えながらもなかなか下位グループから抜けられず、明成は選手編成で失敗して昨年秋の新人戦では8名での出場となり、宮城第一にまさかのPK戦負け。明成がうまくリカバリーを成功させたといったところか。

生文が駄目だったかというと、そうは一概には言えないんだけど、プレーの特徴を述べるなら、「つなぐ」ということ。危ない場面でも簡単にライン外へ蹴るとか、裏を狙って大きく蹴り出すということをしない。大きなサイドチェンジもほとんどない。

つなぐという意味では、聖和に近いが、頭に浮かんだのは、聖和の男子。後ろでも前でもドリブル勝負を挑み続けるあの聖和男子の戦い方を彷彿させる。そして、数年前、全国選手権で青森山田と対戦した時も同じことを愚直に繰り返して0-5で完敗していた、その雰囲気に近いと思う。

生文は、ドリブル主体ではないので、聖和男子を例に挙げたのはそぐわない面が大きいだろうけど、どこにいてもつなぐこと、つなげなければ切り返しを多用してスペースを見つけ、前にパスすること、これを徹底しているので、相手も密集してくるし、奪われた時のリスクは相当高い。それでも、ベンチからはブレるなという指示が出ていて、大敗しようがなんだろうが、やりたいことをしようとする。

気概は立派なんだけど、本当にこのままでいくのか、それでいいのか、それで勝てるように成るのか、勝てなくてもいいと思っているのか、今後が気になるチームではあります。

東北生文 0-7 明成

グループリーグ 1日目 合同 vs ウルスラ

合同は、松山、古川黎明、宮城広瀬、東北。

なかなか方向性が見えない中、合同が右サイドからドリブルで切り込み、マイナスのグラウンダークロス、中央の選手が触れなかったものの、ファーポスト際に走り込んでいた選手がきれいに合わせて、合同が先制。いい形の攻撃だった。

ウルスラも、ラインを高く保ち、裏へのロングボールはGKがクリアかつなぎ、と 攻撃的。GKのカバーリングが良いし、バックパスの対応にも安定感がある。

残念ながら、中盤で奪われ、合同の選手がドリブルからの強烈シュート、GKの横に豪快に叩き込み、合同が2点目。

合同は、何人かクラブ育ちがいて、局面ではいいプレーを見せる。

ウルスラは、逆にクラブ出身者ゼロ。それでいて、これだけできるようになるのは偉い。特にGKは飛び出しが秀逸で裏のスペースのケアなど、なかなかできないことをしっかりやっていた。また、1対1の接触が予想される場面でも恐れず飛び込み阻止するなど、なかなかの選手。フィールドも、真ん中を経由して逆サイドに持っていくなど、個々の技術と戦術的な考えをうまくバランスさせている。

後半は、お互いにせめぎ合い。ウルスラにも大きなチャンスが訪れ、ゴール前でコースを突いたシュートを放つも、左ポストをかすめて外れ、ゴールならず。

浮き球の処理があいまいだったり、不用意なプレーもあったので、改善したいところだけど、未経験の1年生を出場させるしかない陣容でもあって、春の大会では難しいだろうとは思う。そして、いつもながら、試合後のウルスラキャプテンからの応援団への挨拶がしっかりしていて高感度が高い。ちゃんとしてるというか、ありがとうございました、だけじゃなく、感想や課題を説明してる。

合同 2-0 ウルスラ

展望など

オフィシャルには、8チームのキャプテンの写真付きページが。
公式
いい感じですね。盛り上げるぞという気持ちが感じられます。

それでは詳しく見ていきましょう。

まず、参加は8チーム。うち1チームが合同チームで松山、古川黎明、宮城広瀬、東北の4校。だから、参加校としては、11校。すっかりこじんまりとしてしまいました。去年は予選グループが2つあったのですけど。気仙沼西、尚絅が合同から抜け、単独で出ていたチームも合同入り。

予選リーグでは、4チームが総当たりで対戦。これは、決勝トーナメントのポジション取りにつながります。目的はそれだけじゃなくて下位チームの対戦数を増やすことにあるはずなので、これが継続されているということは、いいことです。ただ全チームがトーナメントに出るというのは残念。チームはもう増えないんでしょうか?

予選リーグは,5/26(土)~28(月)。これまでは、いつの間にか始まって終わっていたりもしたので、事前に告知がされているのも嬉しいことです(でも、会場が曖昧だけどね!!1日目、松島総合運動公園。2日目、泉グラウンド。3日目、松島FBC。らしいです)。出場はウルスラ、合同、東北生文、明成。

各チーム、見どころはありますね。

ウルスラ : 今後も単独で出場できるような状態か?
合同 : どこまでチームとして機能できるか?
東北生文 : そろそろ結果が欲しいところ
明成 : メンバー不足だった新人戦から、強豪にふさわしい体制に戻せたか?

※合同チームに関しては誰がどの高校なのかわかるようにしてもらえるといいんですけどねー。

1位抜けは、東北生文か明成だと思うけど、明成がどこまで復調しているかですね。新人戦では8名だったので、そこに1年生が加わって数は揃ってもチーム力としてどこまで上げられているかです。

1位ならトーナメントの相手は第4シードの宮城第一。他3チームに比べて与し易い。

さて、トーナメントはどうでしょう?

1回戦。

常盤木、聖和については、問題なく勝ち進むでしょう。

予選グループ1位が明成であれば、宮城第一と対戦することになり、新人戦の屈辱を晴らす機会が得られます。ですが、グループ1位を東北生文に取られた場合、明成の相手は仙台育英。これは厳しい。

予選グループで、1位明成、2位生文の場合。
トーナメント1回戦は、明成×宮城第一、仙台育英×東北生文。明成はリベンジマッチ。生文は厳しいと思う。

予選グループで、1位生文、2位明成の場合。
トーナメント1回戦は、東北生文×宮城第一、仙台育英×明成。生文、初のベスト4へ前進。育英、明成はどっちかがベスト4を取れずで、次大会でも予選グループから出場。

そういうわけで、グループリーグでの、生文×明成(5/26第2試合)にかかっています。また、新人戦4位の宮城第一にとっては、これまでより先に進めるかどうかが問われます。ベスト4のチームであれば、トーナメント初戦での敗退は、たった1試合で高校総体終了を意味しますから。

開幕まで1週間とちょっと。

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