毎度どうでもいいような、まとめのコーナー。
適当に思い付きで書いていきます。まず、今大会一番重要なトピックは、「1次リーグ制開始!!」。2つのグループで勝ち抜いた2チームずつ、計4チームが、シードされた強豪校と当たるというシステム。これだと、初戦で強豪と対戦して40失点で負けて終わりということがなくなる。GroupAは4チーム、GroupBは3チームで、Bは試合数が少ないけど、それでも2試合が保証されるので、前より楽しいと思う。問題はこれが継続するのかどうかですけど。もともと、宮城県の新人戦では、2つのグループリーグでそれぞれ対戦し、それぞれの順位同士で対戦するという、かなりいいシステムを取っていた。それが、震災ですっかりなくなってしまって、新人戦でも一発勝負に変わってしまった。今回の試みがさらに拡充することを望みます。
次。「やっぱり部員数が厳しいチームが多い!!」。今大会の登録メンバーから3年生が引退したらどうなるかっていうのを見てみると、ウルスラ10人、東北4人、宮城広瀬9人、松山・気仙沼西・尚絅の合同7人、古川黎明5人、東北生文11人。東北、合同、古川黎明は新人戦に出られないのか?。それとも合同チームを再編するのか?。単純に3チームが減ると、一次リーグが意味を成さなくなる。
次。一次リーグ制で、勝ち抜いたチームが強豪と激突といえば聞こえはいいが、残念なことに、強豪と勝ち抜けチームとの差はとっても大きかった。とても勝てそうな感じではない。東北は経験者が多いし、東北生文は若いながらも経験者揃いでこれから伸びそうなチームだから、そこまでではなかったが、宮一、古川黎明は厳しかった。特に、宮一はいいサッカー、サッカーらしいサッカーができるようになったと思うのだが、常盤木からまだまだお子様。体幹の違いは如何ともしがたい。どうすりゃいいのかと考えようにも考えられない。毎日同じようにプレーをし続けてる強豪校の選手たち中でも差が出るのに、それほどボールを蹴ってきてない上に今もそんな蹴っていない選手では、差が縮まることはないように思えてしまう。これはいい指導者が付いて、いい指導を行ったとしても変わらないのかもしれない。
次。「強豪4チームは安定的!!」。それなりに強弱はあるんだろうけど、だいたい安定してる。高校総体が1チーム、選手権でも2チームしか上に行けないシステムになり、淘汰されるところが増えるかと思ってたのだが、そうでもない。東北は降りちゃったけど、4校は強いままでいようとしている。差はあるだろうけど、今回負けても次は勝つぞという気持ちで挑んでいける間は、どうにかなるだろうと思う。問題は「地方壊滅状態!!」ということで、今大会は合同と古川黎明を除くとすべて仙台市のチームなのだ。このまま地方が崩壊してしまうのか、またいつか立ち直るのか、とにかく厳しい状況である。新人戦を待ちたいと思う。
12時10分明成ボールでキックオフ。
序盤はばたついて、どっちもどっちな状態。聖和はつなぎたいがつなげず、明成は速い攻撃をするが聖和が弾く。
15分ごろ、ようやく聖和のファーストシュート。これは明成GKがブロック。続く遠目のFKでは直接狙って明成GKがキャッチ。
次は、明成が中央にスルーパス。追う明成FWと、飛び出した聖和GKが交錯。ひやりとするが、GK立ち上がる。
20分。聖和、中央からループシュート。明成GKが懸命に追い、指先を伸ばしなんとか逃れる。
続いて、明成。聖和GKが前に出ていたところを、やはり9番がループ。こちらはぎりぎりに間に合わず、明成が先制。
前半終了。明成は常にシンプル。聖和はパスがつながっているわけでもないが、なんとなくチャンスは作ってはいる。
後半5分過ぎ。聖和、右遠目のFKを明成DFが触れず、やや流れたところを9番がハーフボレーでお返しの同点弾。お互いループでのゴール、チャンスが多くて面白い。
この後から、聖和のパスワークとドリブル突破が冴える。それでも明成はボール奪取すると前にシンプルにつないで、チャンスを作り出す。
聖和は、もうあと少しというゴールチャンスを何度も作るが、ゴールラインを破れず。引き分けで延長へ。
延長も、同じような展開が続く。
明成は足を攣る選手も増えてきた。
結果、聖和は後半から延長前後半であと10cmという状況を2度も実現しながら、ゴールを割れず。明成も、聖和DFを突破したFWの選手がGK直前至近距離で強烈なシュートを放つも聖和GKががっちりキャッチ。どちらも譲らない。
PK戦へ突入した。
PK戦は、明成が先攻。
1本目、明成 〇-〇 聖和
3本目、明成 〇-〇 聖和
4本目、明成 〇-× 聖和
5本目、明成 〇-- 聖和
明成がPK戦を制し、決勝進出となった。敗れた聖和は印象的なゲームを見せたものの本大会への道は閉ざされた。
明成 1-1 聖和
延長(0-0)
PK(4-2)
序盤はリスクをおかさない感じでスタート。まずは大きく蹴る。GKへのバックパスからドンって相手陣内へっていうのが目立つ。 お互いロングボールを基本として、サイドからクロス、サイドからクロスの攻防。序盤は互角な印象。
10分過ぎ。常磐木、強烈なシュート。育英GK横っ飛びで弾く。15分過ぎにも常磐木、中央を破ってシュートはポスト左へ。雰囲気が落ちついてきた。
20分過ぎ。育英も中央から独走しそうになったが、常磐木DF2人で挟んで止める。
この後、ルーズボールを育英GKが足で処理し、ペナエリア内で時間を作る。これに対して常盤木が詰めていかないので、そのまま時間が過ぎる。なかなか珍しい状態。常盤木としては焦る必要もなく、育英としてもある程度時間を使いながらの方が良いというところか。ベンチからもまだそのままでいいという声が聞こえた。
25分過ぎ。あわや先制点というシーン。育英GKが弾いたボールが常磐木選手の前にこぼれ、だがシュートを育英DFが弾く。
だいぶ常盤木に傾きつつある状況に。
この時間帯、育英のクリアが微妙になってきてる。逃げるのがつなぐのかも曖昧なうえ、多くを常盤木に拾われてしまう。
30分ごろ。とうとう常盤木が先制。右アーリークロスを、CBが触れずちょっと流れたところに入ってきた9番がシュート。GKが足で弾いたがさらにシュートでゴールネットを揺らす。
再開直後も、常磐木が中央からミドルシュートもバーの上。
常磐木優勢。育英はこのまま終わらせたいが、常磐木のループシュートがポストにあたり、あわや。
育英が防戦のみ。あと少し。
ようやく、前半終了。最小失点で抑えた育英の巻き返しなるか。あるいは、怒涛の攻撃を見せてきた常盤木がさらに厚い攻撃を見せるのか。この日から急に天然芝でのプレーなので、足を取られる選手が時々いた。そういうところも勝敗に関わってくるから気をつけたいところ。
後半。
育英のキックオフで後半開始。
すると開始すぐ、あーやってしまった。常磐木の左クロスを受けた選手を倒してしまいPK。8番が落ちついて左に決め2点目。
育英、厳しくなってきた。常磐木、右から強烈ロングシュート。バーにあたって落下したけど、育英クリア。
15分ごろ。常磐木3点目。育英のクリアが中央に飛んで、受けた2番がセンターサークル付近から蹴り込む。スーパーゴール。
20分ごろにも常磐木が4点目。常盤木、育英FKを跳ね返して速攻。10番が中央からドリブル突破してシュート。DFも付いてたのだが。常盤木10番、強力だ。
さらに、常磐木5点目。15番が右サイドからのドリブルシュート。すさまじい。
ロスタイム3分。常磐木GKは時間稼ぎをしない。大量リードのこの試合では、ということかもしれないが。ルーズボールを足で触ることもなく、さっさと手で拾って再開していた。
終了。常盤木、圧巻の5得点。どれもすごいゴールだった。育英は序盤こそ互角だったけど、だんだん圧され始め、押し込まれる展開が続いて消耗した。
ハーフタイムに常磐木がチアリーディングやってたけど、曲がないのでなんか盛り上がらない。何かかけてあげたらいいのにね。
常盤木 5-0 仙台育英
最初からパスを回しまくり、スルーで攪乱しまくりの聖和。古川黎明は一人少ないだけではなく技術体力ともに圧倒的に負けている。
古川黎明については、どうしても宮城第一と比べてしまうのだが、宮一は相手の実力を考えて、やれる時はパスを回し、無理目な時はばんばん長く蹴って少ないチャンスを狙うのだけど、古川黎明はまったく変わらない。それはそれで評価すべきだけど、でも無理だよね?って思ってしまう。
だから、このゲームをどう書けばいいのかってなるととっても難しい。4試合中、最も実力差があったんじゃないかなと。
前半は0-13。
そんな中。古川黎明のGKだけが気を吐くというか、スーパーなプレーを見せ続ける。
聖和が好き放題やりたい放題になってて、DFを破ってGKと1対1のシーンを作っても、止める弾くで、聖和、なにやってんの?みたいにもなってた。あくまでもあっちがうまかったんだとは思うし、1対1は難しいとも思うし(俺なんて全然できなかったしできないし)、反応も素早くて、なんでここでやってるのかと不思議に思う。中学は仙台市内の、プログラムを持ってる人はわかるけど、エリート校です。
中学サッカー部だったのか、どこかクラブにいたのか非常に気になります。あれだけの選手が次の大会に出られるのかどうかわからないチーム状態っていうのは、サッカー界の名折れですよ。
本人はサッカーだけやるっていう気持ちがなかったんだろうし、宮一って思ってたけど中三で親が古川に転勤になって、中学はなんとか仙台に通ったけど高校は近いとこってなったんじゃないかと妄想しちゃったけど。
古川黎明 0ー21 聖和
うーんと唸らざるをえないゲーム。生文は経験者を揃えているとは言え、1、2年生中心のチームで、ようやく11人揃えてる。明成は強豪チームらしく部員も多く、経験者しかいないであろうそういうチーム。
生文はなんとか頑張ってはいるものの、珠離れが悪く、判断も遅い。若いチームだなという印象は去年と変わらない。
2人に囲まれているのに引き技で打開しようとして奪われたり、パス出しの遅さ、あるいは動き出しの遅さから、持ちすぎることになってしまっているように見える。
ただ、失点は残念というか不運なものも多い(それも実力なんだろうけどね)。
1点目は強いシュートを抑えきれずこぼしたところを拾われて押し込まれたもの。
2点目は高く上がったクロスの対処ミス。
4点目は、ペナルティアーク付近でDFがボールを奪われ、ループシュート。これも出しどころに迷った結果。
前に出ても止められてカウンターを浴びる。
自分たちの目指すプレーをしようというのはわかるが、まずはしっかり跳ね返すという考え方もあると思う。相手は強いのだし。
前半は5-0で明成。
後半も同じ展開。生文はラインも低く、比重も後ろにあって、前に選手がいないためボールを奪ってもなかなか前に進めないし、ロングボールも使わないし、パスを出すまでに時間がかかってしまって、寄せられてコースを限定されてしまう。
それでも、どうにか失点はせずに推移していたが、遠目から狙われて、失点。ミドルのループだったり、GKを越されたシュートだったり、プレッシャーがかけられない。
ようやく捨て身の攻撃もしてみたが、明成が冷静に止めカウンター。まだ若いチームなのでこれからではあるが、現時点ではまだなんとも言えないかと。
明成 10ー0 東北生文
10人の東北は3人は未経験者。相手はおそらく全員が経験者で部員数も多い強豪。前は東北もそういう時期がありました。
毎度毎度、入りを気をつけろと、どんな格下相手でも、入りを気をつけろと口酸っぱく注意される東北だけど、今日は開始すぐにいきなりの失点。真ん中を破られてさくっと取られて。。
さらに続いて、ペナエリア内で相手を倒し、PK。簡単に決められ0-2の劣勢に。
だが、ここから東北は持ち前の粘りを見せる。育英の拙攻にも助けられ、弾く、奪う、身体の寄せで邪魔する、タッチに逃げる、うまく時間を使う。そんな中でも、ためを作ってロングボールでチャンスメイク。
そんな時は、思いっきりラインを上げる。
そして15の前線でのチェイスと、どうにかこうにか守りつつも前に出るチャンスを伺い、前半は2失点で凌いだ。
後半も同様の進め方をしていたが、やはりだんだん体力が落ちていく。
何度もゴールキックを蹴って、やはり飛距離が落ちていく。中盤のプレスが効かなくなる。
楽にミドルシュートを撃たせてしまい、コースが変わったり、上を抜かれたりで、4失点。
決して、崩されたわけではないが、ミドルを簡単に撃たせていまい、それを決められてしまう。
厳しい結果だけど、予想された結果でもあるし、このスコアで済んでるのは大変なことです。もし、1次リーグで東北と引き分けた宮一だったらもっと多く失点してるんじゃないかという気がします。
東北 0-6 仙台育英
ここからは、1次リーグで勝ち抜いたチームとシードされた強豪4チームの闘いになる。いいことではないけど、東北が落ち込んできたおかげで多少バランスがよくなったとも言える。
近年、確実に進歩してきた宮一。一次リーグGroupAを同率1位(くじ引きで2位扱い)で通過し、前年度王者常磐木に挑む、クオーターファイナル第1試合。
開始すぐは、走って寄せて常磐木の攻撃をどうにか止めてはいたが、5分には失点。いちいち逆を取られ、付いていくのがやっと。
その後、常磐木のペースが急激にあがり、宮一は為す術なしの状況に。
常磐木、ペナエリアのライン外から、後ろ向きで受けて振り返って強烈シュート。バー下にかすめるシュート。速いマイナスクロスにスライディング気味のシュート。GKの上を抜くミドル。ことごとく隅を狙うシュート。
宮一は身体も張ってるし頑張って走るけど、見るからに体幹の強さが違う。
それに、常盤木トップにボールが入ったところを宮一DFがうまく身体を入れて奪ったら、すかさずユニを引っ張ってホイッスル。どこまでも勝ち気で容赦がない。どんな格下で大量得点で勝っててもぜーったいに負けたくないという気持ち。
前半は11-0。
後半は、さらに状況が悪化。
前半はハーフライン付近まで蹴れていたゴールキックもどんどん飛距離が減っていく。運動量もどんどん落ちていく。
結果、後半は12失点。
宮一は確実に進歩しているが、どうしても強豪校には歯が立たない。身体の寄せ、タッチへの逃げ、ロングボール、相手パスコースの読みなど、局面ではいいプレーも多いが連動することもなく、一次リーグ同率1位の実力は、強豪校相手に何もできなかった。女子サッカー界の現実は厳しいままなのであった。
この先へ進むための壁は高いし厚い。でも頭を使ってどうにかできるのかもしれない、とも期待しています。ちゃんとここまで来れたのですから。
常磐木 23-0 宮城第一
一次リーグ敗退が決まっているウルスラと、通過が決まっていて宮一との順位争いの東北。どこまで意識してるかわかりませんが。。
東北が最初から圧します。でも簡単にウルスラゴールを割ることができなさそうな序盤の展開。が、さすが東北。左斜めからの強烈なシュートは、ウルスラGKが上に弾くもののバーを越えるまでは至らず、ゴールネットを揺らす。
そしてすぐにボールを拾いに行く。当然、取れるだけ取って1位になるぞという気迫。15分あたり。ウルスラがラインを上げたところに、うまく抜け出してゴールに流し込む。2点目。
そして3点目をあげ、前半は3-0で折り返し。
後半。
やはり東北が圧すものの、簡単にはゴールできない。バーに弾かれ、ポストに弾かれ、GKに弾かれ、GKと1対1になっても取れなかったがようやく4点目。これが後半10分ぐらい。
その後、ウルスラは前に人数をかけるようになり、攻撃をしかけあう速い展開に。ウルスラが東北ゴールに迫ると、東北がカウンターで、裏を取り、GKと1対1のシーンを作るも、止められる。
これが何度も続き、ウルスラGKの神がかったセーブが連続する。TV中継なら、止めたー!!また止めた!!これも止めた!!とアナウンサーが絶叫するパターン。他にも、ポストに救われ、ディフェンダーが身体を張って止めまくる弾きまくる。そして前に出る。
だがウルスラはゴールが遠く、逆にCKからヘッドで合わされ6失点目。
東北の勝利となった。
それにしても、ウルスラGKはすごかった。あんなに何度も1対1を止められるものなのかと信じられないものを見た。これだから高校女子サッカーは面白いと思う。
聖ウルスラ 0-6 東北
序盤から圧倒的に押し込む宮一。昨日の東北戦とはうってかわって、パスを繋ぐシーンが増えてる。縦パス、落とし、右サイドへ、ドリブルからクロスなど、なかなかきれいな攻撃を見せる。
だが、ゴールに迫りつつも得点できない。
広瀬はほぼ自陣に閉じ込められ、前に出られないものの、下手ではないのでこぼれたところをクリア、うまく挟んで奪う、などうまく守っている印象。
もうひと工夫欲しい宮一に、うまく抑えた広瀬。前半はスコアレス。公立の雄はどっちなのかといった戦いでもある。
後半も攻める宮一。
後半10分、何度も弾かれている状況から、ペナエリア内で切り返し相手をずらしてシュート。宮一にようやく先制点。
続いて、5分後、左サイドで形をつくり、ペナエリア角辺りから20番が思い切りよくシュート。GKを越え、サイドネットに刺さるいいゴール。
そして、CK崩れからのこぼれをお見事なループで3点目。そしてホイッスル。素晴らしく美しいゴールでした。
これで宮一が決勝トーナメント進出を決めた。
なかなかゴールにならず、じれる展開ではあったが、ベンチからの指示、これでいいんだやり続けろ、の通り最終的には完勝となった。
広瀬は粘り強い守りはできていたし、カウンターがうまくいきそうなシーンもあったが、やや精度が低かったり、動きながら止められなかったり。FKのチャンスでも前に出ていく選手が少なく、リードされている時間帯でリスクをとって、前の人数を厚くすることができなかった。
一次リーグ敗退とはなったが、GroupAだったら勝ち上がっていた可能性もあるし、時の運もあるわけですから。
宮城広瀬 0-3 宮城第一
古川黎明は9人でスタート。その後、1人入ってきて遅刻かなと思ったけど、背番号が仮布だったので番号間違いか何かでスタートが遅れたらしい。
生文は昨日と同様で、うまいのだけど圧倒的ではない。ベンチからはかなりの指示が飛ぶ。
古川黎明は、細かく繋ぎたいチームなんだけど、どうしても技術が足りないため(勿論相対的な話ですよ)、何本かつながってもどっかで詰まる。そういうところを付け込まれるのだが、生文も中央から持ち込みたいタイプで、そこに黎明の選手たちが群がってきてなかなか簡単にはいかない。
古川黎明GKは前所属がクラブチームではないものの、どうも経験者にしか見えない。パントキックもうまいし、大きく蹴ると見せかけて近くの選手に軽くキックで渡したり、コーチングが明確だし、1年ながら命令形だし、飛び出しとか、飛び出し時の声出しとか、ゴールエルアへのルーズボールはまず足で触って時間取ったり、狭いほうじゃなく広い方切れよとか、ひとにべったりついてればいいんじゃないんだとか、かなりのプレーヤーと思われます。シュートも何本も止めてるし、どこでやってたんだろう。
前半は生文の3ゴール。
後半。前半はどうにかこうにか頑張ってた古川黎明だったけど、だんだん足が止まってきて、チェイスも遅れ、パスへの反応も弱くなり、ずるずると5失点。
仕方ないことだと思うけど、技術も体力も相手に敵わないので、こうなっちゃう。唯一GKがすごかったのと、#7、#10あたりはそれなりにできてた。
生文は、後半のほうがいいんだけど、これも相手が弱ってきた時にうまくいくということか。
まだまだ若いチームなので今後に期待ですね。古川黎明は、3年性が抜けると残りは5人。ここも待ったなしの状態です。
東北生文 8-0 古川黎明
広瀬の手つなぎ入場。伝統が続いてますよ(でもさー前は縦一列だったんだよね、ウルスラみたいに)。
ゲームでは、ちょっとだけ広瀬がうまくて、前に出ていく。ウルスラはやや受け気味。広瀬にはクラブ育ちが3人いて、そこがしっかりしているので、やっぱり安定してるんだけど、その他の選手もしっかりしている。
対するウルスラも経験者が(登録上は)いないのに、そこそこにできてて、甘い部分はあるけども、悪いわけでもない。ただ、もうちょっとのところが広瀬に突かれてる。
広瀬はどんどん前に出てくるけど、ウルスラは前に行けない。きれいにつなげるシーンもあるんだけど、残念な結果に終わっている。
広瀬が裏に抜けて、DFが付いてきてて、GKが前に出てきたところで、右アウトでGK横をスルッと抜けるゴールへのパスできれいにゴール。さすがの技術。
その後も、再三、広瀬がチャンスを作るも、ウルスラGKがいいセーブを見せ続ける。
前半は、1-0で広瀬。
ハーフタイム、ウルスラベンチでは激しい言葉が飛ぶ。闘ってない、こんなくやしいゲームは初めてだ、など。
後半。
すると、見違えるように闘志が全面に出てきたウルスラ。競り合いも激しくなり、前に出る姿勢が明らかに強くなった。だから、ルーズボールを挟んでの取り合いも、結果的に前に転がることが増えて、チャンスが増えてきた。
だが、広瀬も落ちついて対処し、速さを増した相手の隙きを見つけてボールをつなぐ。そして、右ドリブルからファーポスト側へ鋭いシュートを突き刺す。
それでも、前に出る姿勢を崩さないウルスラだったが、さらに、右からふんわりしたクロスを入れられ、ハーフボレーで3失点目を喫する。
さすがに足が止まってきて、交替で凌ぐけど、かなり厳しい状況。でも、やっぱり諦めずに前にボールを運び、シュートにつなげる。
反撃のゴールは生まれないままタイムアップ。後半は、2失点となったが、ゲーム内容としては拮抗してたし、いい攻撃も見せた。悪くなかったと思うけど、結果は付いてこなかった。
広瀬は、終始、いい感じで進めてて、全体的に余裕を持ってて、GKもうまかったし、今後はもっとよくなりそう。
聖ウルスラ 0-3 宮城広瀬
残念ながら強豪校の位置から降りた東北。今大会も10人(1年生が2人入ったらしい。登録上は1年生が3人で11人いるはずだったけど、10人だった)。3年生の7人に、残り4人は未経験者、それでいてなぜか見た感じではチームとしてしっかりプレーできてしまう、というさすがの東北。
宮一は、このところ常にメンバーも充実してるしサッカーの質もどんどん良くなってる。キックオフ直後から、一人多い宮一が攻勢に出る。でも、東北は粘り強く守るし、シンプルに前に出し、ワンチャンスを狙う。そこは宮一も似てるんだけど、東北の徹底ぶりは素晴らしいというか空恐ろしいほど。
宮一も、もう少し楽な相手だとパスを回してきれいなプレーもするんだけど、今日は気合が違う。強豪校とは言えなくなった東北と言えども、以前は選手権などの本大会に何度も出ていたチームだし。
ここで勝てば大きなイベントとして記憶に残る。
とにかく、同じ状況が続き、攻めようとする宮一に、守ってカウンターの東北。東北も時折いいチャンスを作るし、逆に宮一は攻めきれない。
そして、均衡が破られる。
宮一、低めの弾道のCKから、ワンバウンドした瞬間をヘッド。宮一が先制。歴史的瞬間。前半は宮一リードで終了。
後半も形は同じ。宮一は各所に強い選手がいるんで、安定感はあるけど、詰めが甘いし大雑把(宮一にこんな物言いができるようになったことが凄いけどね。強豪にしか言わないからこんなこと)。東北は、その詰めの甘さをしっかり把握して、ちょっとパスがずれたところをさらっと奪って大きく蹴る。
宮一はロングボールもなんとなくでっかく蹴ってればOKみたいなんだけど、東北は意思を感じるパスになってる。
じりじりした展開になりそうだけど、東北はもう絶対にぶれずに同じことを繰り返す。
そして、後半も押し迫ってきた時間帯に、ペースを変えられない宮一の間隙を突いて、攻勢に出る東北。弾く宮一も、そこからつながらないため、押し戻され、ゴールエリア内で何度か、持ち込まれ、弾くが続き、こぼれたところを東北がシュート。ゴール右隅に吸い込まれ、とうとう東北が同点。
さすが東北。やはり東北。
なにがあってもどんなことが起ころうとも動じないのであった。
この後も東北が前に出るが、なんとか宮一が守りきり、1-1で終了。歴史的勝利の瞬間はとうとう訪れなかった。引き分けでも充分歴史的なんだけどね。
それにしても東北はもったいない。人さえいればきちんと勝てるチームになりそうなのに。去年からちょくちょく取り上げてる謎の#12もだいぶうまくなってきた。去年はトップにいるだけだったのに、今年は中盤のサイドでスローインも入れるし追いつめるし蹴るしで、なかなかいい感じになってきてる。なぜこの未経験の選手が東北でサッカーをやろうと思ったのか。ちゃんとヒアリングしておいた方がいいと思う、サッカー協会として。今年の新入部員も対象にすべき。どんどん少子化が進んでサッカー人口もどうなるかわかんないんだし、地道にやってかないとね、ただの食い合いだし。
東北は、登録11人のうち6名が3年生。新人戦は単独では完全にアウト。どうにかならないものか、と切に思います。
宮一、もうほんと普通にサッカーができるチームに成長してる。問題は次にどうするかってとこだけど。もったいないことに3年生は総体で引退だし、となると東北に勝てるチャンスはもう訪れないかもね。
宮城第一 1-1 東北
経験者揃いではあるが登録数は少ない東北生文と、合同チームとして挑む松山・気仙沼西・尚絅。東北生文はもう少し増えているかと思ってたけどフィールドは11人。
キックオフからしばらくは、技術・体力で上回るはずの生文がバタついていて、また合同チームもカバーし合いながら寄せを早くして相手を止める。
形にならなかった生文が、前半10分にルーズボールからGKの上を抜くループっぽいシュートで先制。
松山・気仙沼西・尚絅は、ラインを高く保ち、裏狙いのロングフィードにはGKが飛び出してサイドに蹴り出すという対応。生文はボール支配率で圧倒するものの、簡単にはゴールに結びつかない。
ただ、フィジカルというか機敏さで松山・気仙沼西・尚絅は相対的に弱くて、さくっとかわされたりして、どうしても後手後手に回る。
前半は生文の4ゴール。
後半、だんだん体力が落ちていく松山・気仙沼西・尚絅に対して、生文は容赦せず、ドリブルに細かいパスで翻弄する。マイナスのクロスから軽く合わせてのシュートが効いてくる。生文は徹底してショートコーナーなのも見もの。
松山・気仙沼西・尚絅は、#7、#4など機敏でいいんだけど、やっぱり全体的に弱さが見えて、もう少しフィジカルが欲しいよなとどうしても思う。
トップの#11(かなり小柄)も受け方は悪くないんだけど、結局、相手の身体のほうが強いのでボールを収められない。
7-0で迎えた後半15分。GKの横を抜けた抜けたボールをディフェンダーが手で触ってしまい、PK。これを、GKが斜めにジャンプしてセーブするという感激なプレー。
松山・気仙沼西・尚絅は「いかなる状況でも点を取りに行くんだ!!」というベンチからの声に応えるべく前に出ようとするが、パスが中途半端になったり、うまく収められなかったりで、カウンターを浴びる。
最後は、生文のミドルシュートをGKが抑えたところでタイムアップ。課題はたくさんありつつも生文が11-0で圧勝。
完敗ではあったけど、大会に参加できることは大切だし、またそのうちそれぞれのチームの名前が入ったユニで参加できることを心から願っています。でも尚絅は3年だけなのかな..。
生文は決勝トーナメント進出。
東北生文 11-0 松山・気仙沼西・尚絅(合同チーム)